Maker Fair Tokyo 2018
行ってきましたメーカーフェア。始めて見に行きましたが、色々楽しかったです。
FLASHFORGEの最新の3Dプリンターを使っている人がいたり、バイオの取り組みをやっている人がいたり、面白いのがたくさんありましたが、モノづくりの参考になりそうな展示を書き留めておきたいと思います。
<レーザーカッターで作成した筐体>
ほんとに色々なところでアクリルや木をレーザーカッターで加工したケースがありました。皆さん、綺麗に作られていて参考にさせてもらおうと思います。
木とアクリル透明・半透明を組み合わせたもの。
黒アクリルに彫刻してスタックしてケースにしたもの。ケースはねじ止めですが、ナットは使用せず、ボルトをねじ込んでいる感じでした。
こっちは透明アクリルのスタック。
自家製アイスクリームマシンの筐体
<"ロボット工房のらとりえ" さんの基板>
基板の質感がほんとによかった。そのまま売り物にしているだけあって、重厚感がありました。基板が厚いだけじゃなくて、エッジの感じとか、黒の基板に金色のラインが入っている感じもかっこいい。
<AVIATOL のライト>
販売されたので、お願いして買ってきました。
組み立ての様子。
久しぶりにプラモデルのような組み立てしました。説明書みながら、粛々と作っていく作業はやっぱ楽しいですね。組み合わせがわかるようにナンバリングしてあったり、テンションの上がる組み立て書があったり、工夫がみられて面白かったです。
やっぱ存在感あるなー!
ハーネス コネクタについて
家電製品や車関係で使用されているハーネスっていうものがあります。ようは基板と基板の間を接続するためのケーブルです。
これを試作で使ったのですが、正式な組み立て方法について調べました。
<コネクタの構成部品>
以下の3つから構成されています。
(1) Contact コンタクト
線を接続してハウジングに収める部分
(2) Housing ハウジング
コンタクトを格納する部分。コネクタといって想像する部分
(3) Shrouded header ヘッダ (ソケット)
コネクタが挿入される側。受け側。
<コネクタの作成方法 正式版>
コンタクトを線に接続してハウジングに固定する。
と、説明は1行なのですが、メーカー指定の正式な作成方法は結構大変です。
何が大変かというと、工具が専用のものになる点です。
例えば。
日本圧着端子さんにGHコネクターというシリーズがあります。
http://www.jst-mfg.com/product/pdf/eng/eGH.pdf
ここにある6極のコネクタを使用したい場合、ハウジングがGHR-06V-Sというものがあります
GHR-06V-S
これに対応した以下の部品を使用することになります。
・対応コンタクト SSHL-002T-P0.2
・コンタクトの専用工具 YRS-1590
・対応ソケット SMB-06B-GHS-TB
http://www.jst-mfg.com/product/pdf/jpn/B-D.pdf
専用工具で線を圧着する。
工具お値段 167950円 外税。。。(商社確認)
YRS-1590
<コネクタの作成方法 お手軽版>
数点しか作成しない試作品に上記の工具を用意するのは難しいので、汎用的な方法で作成する必要があります。
こちらにすごく良い説明がありました。私から言うことはないです。電子うさぎさんありがとうございます。
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その他 参考サイト
FUSION360 ACADEMY
FUSION360 ACADEMY に行ってきました。
台風で開催されないかも、という懸念はありましたが、当日は特に予定変更なく開催されて良かったです。
今回はACADEMYとMeetUpの同時開催いうことで、12:00 から 21:00 という長丁場でした。
自分が受けたクラスは以下の三つ
Class 01:スカルプトによるカーモデリングの極意
Class 06:アドバンスモデリング&ティップス
Class 10:アンリミティッドモデリング
目新しい内容は特になかったですが、モデリングや設計の実演があったので、Tipsとして実際にFusion360を動かすときに役立つ内容が多かったです。
カーモデリングのデモはFusinoMastersの本の内容と同じ感じですが、動画での説明はよりわかりやすいと感じました。
→ https://www.youtube.com/watch?v=nDnHVbv829s
T-スプラインから作る場合は、ポリゴンの荒い状態でもきれいに作られていることが最終的な仕上がりでの差になるそうです。アマプロとプロのモデリングの比較が見れたこともとても参考になりました。どちらがどうとは言わないでおきますが、やっぱり違いはありますよね。
<例1>
<例2>
今回、セミナーで聞いて、気付いていなかったのは、ボディとコンポーネントの話でした。自分はパーツ数も少なくアセンブリの必要性がそこまでない設計だったので意識していなかったですが、コンポーネントは大事な考え方だと気づかされました。
基本的にはモデリング前にコンポーネント化して、履歴をパーツ毎にすることが後々効いてくる感じのようです。
それと、アドインをいれて便利にする、ということも皆さんやっているようで、以下のアドインがおすすめされていました。
・Display Utility
・Visual Style
こういった拡張機能も知っていると作業効率が上がるので、アンテナを張っておきたいですね。
Meetupのほうは、トップユーザによるモデリング対決が面白かったです。皆さん色々なやり方をしていて個性が出ていてよかったですね。
今回は結構具体的なTIpsが多くてためになりました。最近仕事に追われて新しいことに取り組んでいなかったのですが、また勉強というか、自分にとって新しい挑戦をしていこうかなと思いました。
リワークステーション YIHUA 853AA
カデーニャを見ていたら、Aliexpressで便利なお買い物を紹介していたのですが、その中にリワークステーションがありました。
壊れた基板から部品を取り出したいなぁ、と思っていたのですが、こいつがあれば部品を回収できそうです。
リワーステーションの使い方は知らなかったのですが、YIHUA853AAAの動画がyoutubeにあって、これを見ると使い方がわかりやすいです。
853AAAはヒートガンとホットプレート、はんだコテの3機能のセットのようです。
カデーニャで紹介されていたのは853AAではんだこてがないモデルのようですね。
参考ですが、BGAリワークのかっこいい動画もあったので挙げておきます。
スティーブ・ジョブズ 1
前にスイッチサイエンスの高須さんのセミナーに参加したとき、日本の方ってジョブズをなんとなく誤解してて、彼がタートルネックを来ている理由を神格化して騒いでいる、のってなんか全世界的には変な反応ですよね。的なことを話していて、スティーブ・ジョブズって確かにどんな人なのか知らないなぁ、と思っていたので、いまさらながら読んでいます。上巻がやっと終わりました。
上巻は幼少期からアップル、ネクスト、ピクサー時代のジョブズについてです。
幼少期の電気少年感、ウォズニアックという友達、メーカーズ的いたずら、とか面白いエピソードがたくさんありました。
個人的に読んでいて面白かったエピソード
・ヒッピー時代の理系学生の雰囲気
・ジョブズと周りの人々
・Apple のCMとプレゼン
ヒッピーの時代(1969年にジョブズ14歳)にエレクトロニクス業界がどうだったとか、大学にいた当時のメーカーズ的な人たちとヒッピー達の空気感の違い、ジョブズがディランを聞きまくっていた、とか60-70年代のアメリカの雰囲気が感じられました。(60年代の音楽好きでヒッピー文化のイメージはあったのだけど、その時代を別角度からのぞき見できた感じです。)
会社を起こしてからの話では、ほんとに色々なエピソードが出てきます。周囲の人間とジョブスの絡み、CEOから外されるエピソード、ゲイツ(microsoft)との関係とか、ソニーの技術者の話、ジョーンバエズとの恋愛とか、ディズニーとピクサーの関係、などなど、へー、と思うような知らなかったスティーブジョブズのやっぱすごいところが満載です。トイストーリーなんかは、ジョブズがものすごく関わっていたんですね。強力なリーダーシップのジョブズに対して周りが惹かれたり振り回されながら四苦八苦している様子なんかも書かれています。
絵的にインパクトがあったのは、マッキントッシュのCMで、リドリースコットが監督して、サイバーパンクの時代にものすごいインパクトを残した映像として有名とか、やっぱ、へー、って思っちゃいます。ジョブズの登壇時の流れからのこのCMの使い方もすごいですね。
↓ CMのインパクト!!
↓ 登壇前の音楽もイケイケです
一方、この人もかなり興味深いですよねwww ウォズニアックの本も読みたいけど、下巻が終わってからですね。
UART Sniffer ツール
UARTの生データを確認したくなったのですが、簡単にSnifferできるツールがあったので、メモしておきます。
こちらのリンクでいくつかツールを紹介してくれています。
Serial Port Monitor というのを使用してみたのですが、確かに簡単に確認できました。
外部センサーのON/OFF
メインCPUから外部センサーの電源ON/OFFする方法を調べたので備忘でまとめておきます。
メインCPUから必要な時だけセンサーの電源をONにする方法
(1) バイポーラトランジスタ
(2) MOS FET
Nch
Pch 低電圧駆動の場合、こちらのほうが向いているようです。
(3) IOポートに直結
(4) シャットダウンモードを持つセンサーを使う
最終的に使用するセンサーがシャットダウンモードがあったので、(4)に落ち着きました。(1) - (3)の懸念点は以下です。
(1) パイポーラは消費電力が大きい
下のリンクで詳しい話は書いてありますが、NPNの場合、スイッチとして使ったときのON状態で、ベースエミッタ感に電流が流れる仕組みなので、ベースの入力に抵抗を入れて電流抑えたにしても電流が流れてしまう点がいまいちです。
バイポーラを使ったトーテムポール回路や、MOS FETを使ったC-MOS回路など勉強になりました。
(2) MOS FET はなかなか良い
これは第二候補でした。MOS FETは電圧駆動なので、ゲートドレイン間に電流がほとんど流れないそうです。秋月や千石にパイポーラのチップがあまり種類ないのはこの特性のせいでMOS FETがメインだからなのかな、と思いました。
ただ、使いこなすには、ON抵抗をどれくらいに抑えるか、Pch, Nch のどちらを使うかなどのテクニックは必要そうでした。
MOS FETの使い方はマルツさんのサイトに説明がありました。
(3) IOポートに直結
IOポートの供給可能な電流で賄えるのであれば、直結はシンプルでよいです。この時回路的にはメインCPU側のIOポートの回路がFETになっているということのようです。
今回はセンサーのI2Cのシンク電流がネックでメインCPUのIOポートの電流供給能力を超えてしまいNGでした。
(4) シャットダウンモードを持つセンサーを使う
今回は消費電力的にも、余計なパーツが増えないという点でも、ここに落ち着きました。
メインCPUから外部センサーの電源をON/OFFするという至極当然なセンサーの使い方ですが、消費電力を抑えるためにセンサーの電源を切りたいのに、周辺回路で電流消費してしまうということを起こさないためにも、色々と考える点があって、大変です。
ただ、その分、電子部品の特性とか調べていると色々わかってきて面白いところはありますね。