t-yosh’s blog

元ソフトウェアエンジニアが、モノづくりについて学んでいるブログです。モノづくりに必要なハードウェア・ソフトウェア・デザインのことを書いています。

CNCの検討

FDM形式の3Dプリンターを試作に使用していますが、限界を感じてきたため、精度が出る機材の検討を行っています。

候補としては、SLA3DプリンターかCNCを検討しています。

卓上CNC(3Dモデリングマシン)を見学してきましたので、ここにメモしておきます。

見学したモデル

  • Roloand DG MODELA MDX-50 
  • Roloand DG MODELA MDX-40A
  • Roloand DG monoFab SRM-20

SRM-20が予算的には一番優しい48万円!! 

 

monoFab SRM-20/ ARM-10

 https://www.rolanddg.co.jp/products/3d/srm-20-small-milling-machine

造形エリア 232.2(X)×156.6(Y)mm 

 

<操作方法>

CAD/CAMソフトでSTLなどの3DデータからCNCの操作に必要なデータに変換します。

基本的にはツールが自動で作成してくれますが、切削する軸をどのように取るかなどの設定については自分で考える必要があるようです。

専用ソフトを使用するのが推奨ですが、Fusion 360のCAM機能などでも出力できます。Fusion360の場合は削り方のロジックなどが異なるためパラメータを若干チューニングする必要などもあるようです。

 

<加工品サンプル>

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キーレスエントリーのモックアップ (ケミカルウッドとUVプリント)

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ABS樹脂のパーツ ランナーはニッパーなどで切り取ってやすりをかけて完成ということのようです。

f:id:t-yosh:20200221010119j:plainククサもCNCで作成可能(これは3面を削ることで切削可能)

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ユカイ工学さんもCNCを使って試作していたようです。

 

<材料の購入>

基本的には樹脂ブロックを購入すればOKなようです。

 ABSブロック( 250 x 150 x 30 mm, 2,400円)

 ケミカルウッド ( 200 x 150 x 30 mm, 2,200円)

 ケミカルウッド ( 250 x 250 x 30 mm, 3,800円)

※ミスミなどでも購入可能とのこと。

ミスミABS樹脂プレート

 https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/110302697310/?CategorySpec=00000229712%3a%3aj&clkid=clkid_list_template

 

第一候補がSRM-20だったのですが、色々調べていたら以下の機材を見つけました。

Carbide3D Nomad 883

https://carbide3d.com/nomad/

  • Cutting Area: 8” (X and Y), 3” (Z)   (20.32mm x 20.32mm x 7.62 mm) 
  • Weight: 65 Lbs
  • Spindle Speed: 2000-10,000 RPM
  • Spindle Power: 70 Watts

 

金額がポイントではあるのですが、金属のカットも可能、基板加工もアップグレードなしで可能ということもあって、こちらを購入しました。

 サポートが気になりましたが、ユーザサイトとYouTubeに情報がたくさんありました。

 

おまけでUVプリンター

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 高そうです

 

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 上の黒いボタンがベースとなるボタンです。下のサンプルはすべてUVプリントでプリントしたもので、モックとしては充分本物っぽい感じでした。

CNCは3Dプリンターとは異なり、CAMというツールを使用することになります。

nomad 883が届いたら奮闘することになりそうですが、今から楽しみです!