分解ネタ - その2 マウス -
二回目の分解ネタです。今回はマウスです。
Logicool M325というマウスで、かなり定番のものかと思います。私のは変った模様で気にいっていたのですが、クリックがダブルクリックになってしまう問題が頻発したので買い替えましたので、いざ分解してしまいます。
今回はボタン操作部分と基盤がどのようにつながっているか見てみたいと思います。
マウスについているボタンですが、以下の5つがあります。
- 右・左クリック
- ホールのボタン操作 (真ん中・左右)
- 上下ホイール
- 電源ON/OFFボタン
こちら一つずつ見ていきます。
はいっ!!
開けました。
左の筐体部分はパーツにわけるとこんな感じです。
バランスを取るためか、おもりが入っていますね。
それでは、各操作の仕組みを見ていきましょう。
<1 右・左クリック>
ここは白いパーツの四角部分が、基板に実装されているボタンを押す構造になっています。白パーツは白い爪で後ろ半分が固定されていますが、前部分はフリーなので自由に曲げられます。クリック感は実装されたボタンがそのような押し心地になっていました。Kailhという刻印があるのですが、Kailhで検索するとキーボタンの構造の名前のようで、わりと有名な仕組みなんでしょうか。
<2 ホールのボタン操作 (真ん中・左右)>
←このホイールは押しと左右に倒すボタンでもある。
↑ 中はこうなっています。
↑ホイールのパーツはこんな感じです。
ホイールを組み込む透明なパーツが基板の黄色の部分で支えられており、ホイールを倒すと基板の青い四角の左右ボタンを押すようになっており、また、下側のボタンはシーソーのようになっていて、ホールを手前に押すと赤い四角のスイッチが押される構造になっていました。
<3 上下ホイール操作 >
上下のホイール動作の検知は、光のセンサーで行っているものと思います。送信部と受光部があって、ホイールの部分の動きを検知しているのだと思います。
<4 電源ON/OFFボタン >
こちらは普通にボタンですが、筐体との組み合わせのところが面白いですね。青丸に示した基板上の爪に引っ掛けてるのですが、方向を間違えないようにスイッチのパーツが上下非対称に作ってあります。
< おまけ >
電池BOXを見てみると何やらシールが。
はがしてみると基板上にはんだあとがあります
このハンダはスルーホールではなく半貫通ですが、配線を追うと、VB010411に入っているようです。VB010411は光学マウスの移動を見るセンサーのようですが、後工程で何か調整とかをするんでしょうか?
ちなみに、メインCPUは、[ NRF24LE1 ] とあり、Nordicのチップのようです。型番で調べると、「The nRF24LE1 is a highly integrated ultra low power 2.4GHz RF System-on-Chip (SoC) for 2.4GHz ISM (Industrial, Scientific and Medical) band operation.」だそうです。
http://www.nordicsemi.com/eng/Products/2.4GHz-RF/nRF24LE1
2.4Ghzの通信と、マイコンが乗っているSoCですね。
捨てようと思ってたマウスですが、よく見てみると色々と発見があって、面白いかったです。小物が多いですが、分解ネタは定期的にやっていこうかと思います。