ロクマルビジョン / ナガオカケンメイ 著 etc
ロクマルビジョンの本です。
カリモク60が好きです。
カリモクを知ったのは、学生の頃、目黒の家具屋さんでモケットグルーンのK-チェアを見かけたのがきっかけでしたね、いつか欲しいと思っていて、社会人1年目の時にモケットブラックのK-チェアを買ってからずっと使っています。もう10年以上たちます。
今はK-チェアのグリーンのほうもあって、それは千歳烏山のカレー屋さんをやっていた方から譲ってもらったもので、お店を締める時の話なんか聞いたりして、なんか椅子もお店で頑張ってたんだなぁ、とか思っていました。
身の回りのものすべてが語るようなストーリーを持っているわけではないのですが、やっぱり大事に使って、これは今後も自分の身の周りで使い続けていくんだろうな、と思えるものが身近にある、というのは感慨深いものがあります。
この本はちょうど私がK-チェアを購入した2008年に出た本です。60ビジョンの背景、各社が60ビジョンに参加した背景、参加に至るまでの社内での戦い、復刻する+現在のエッセンスを注入する発想、など思いの詰まった話がたくさんでてきます。
次々と新しい商品を出して消費するのが普通という業界ですが、ロングライフという意味で価値のあるものを復刻して定番化するというのにはかなりの熱量が必要なようで、会社側の思いのある製品でないと成り立たないし、担当した方の苦労などを少しですが見ることができます。
今の60ビジョンのサイトを見ると、ラインナップから消えているものがちらほら見受けられ、素晴らしい製品とはいえど、継続していくというのは非常に大変なんだなと思います。ラインナップから消えてしまったコトブキ60の椅子は以前渋谷のロフトで見かけてしばらく観察していましたがほんとにきれいな椅子ですし、ホウトク60もめちゃくちゃ可愛いのに。
それでも残っている、カリモク、アデリア、マーナ、イトーキ、マルニ、ホッカはほんとに凄いなと思います。
入社1年目の教科書 / 岩瀬大輔
こちらは会社でメンバーがおすすめしていたので読みました。仕事をするうえでの心構えや仕事のやり方、コツみたいなことが書いてあります。若いころに出会えていたら今が違っていたかも、と思いました。ちょっとしたことだけど、心持で意識がかわることがありますが、早いうちに気付いておいたほうが良いことが書いてあります。
・どんな仕事にも意味があるから、しっかり背景を考えよう。
・この先10年、20年を見据えて価値のあることを体験しよう
・若いうちは臆せず興味をもって当事者にあたろう
・悩んだら先達にあたろう。
など。
言われてみれば当たり前と感じる点もありますが、そういえば最近はそういう風に考えられてなかったなぁ。などと振り返りすることができたので、読んでよかったです。