メイカースペース(Tech Shop)の魔法
Tech Shop Tokyo のイベントに参加してきました。
思ったよりは企業とかビジネスな感じの人が多かったです。高須さん、初めてお会いしましたが、すごいフランクな方でメーカーズマインドにあふれる人でいい感じの人でした。どうせなら作っているもの見せたかったです。
イベントは、高須さんの今の時代のものづくりについての話と、藤岡さんによる深圳の今と深圳を活用するメリットや注意などの話で、そのあとディスカッション、質疑応答という感じです。
高須さんはメーカーズやハードウェア関連のトピックを色々ちりばめて話してくれていたのですが、面白かったのが以下の話です。
・台湾のお茶さんの取り組み
台湾のお茶屋さんの三代目がお茶をおいしく飲むための機器を製作して、アメリカのお茶に対する見方を変えようと頑張っている。HAXでやっている取り組みのようです。
https://www.kickstarter.com/projects/teamosa/teamosa-your-personal-tea-brewing-master?lang=ja
シンガポールの大臣がメーカーズ推進で、ラズパイ最高、Arduino、自分でも作れるの凄いよね、といってモノづくりを推進しているそうです。
・日本の同人ハードウェア市場は伸びている
東京のメーカーフェアは抽選だが、世界にそんなメーカーフェアはないそうです。
藤岡さんの話
・ゲートウェイを1000台作るとき、シンセンであれば500万くらいで作れる。
・抵抗、コンデンサのばらつきが大きい
・1000個作って、1割ぐらいはすてている。
・金型は知らないうちにパブリックなものになってしまう。
・塗装は日によってばらつきが出てしまう。黒は良いが、白なんかは青みがかったり、色を合わせるのは難しい。
・深圳は何でも部品は売っているが、プロトタイプをする上では部品の品質が担保されていない面があるので、むしろプロトタイプは日本などのほうが向いている。
ディスカッション
・何でも自分でやろうとしないで、中国とやる場合に仲介してくれるサービスや業者の人がいるので、利用したほうがよい。
・いきなり深圳でものづくりできないので、まずは日本でモノづくりしてから挑戦したほうがよい。
・作ろうと思えば作れる時代なので、300台くらいまでは自分で作ったほうがよい。自分でやれる範囲でやるほうがリスクも少ない。
・リスクを減らすには、中国人の友達を作ること。
全体として、深圳や中国と付き合いする前の心構えとして考えておくことについて、再度確認させてもらう機会になりました。
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おまけで気になった話
・マレーシアのサイクロン社のモータドライバは安価で性能もよし。
なんといっても、ロボットレストランで使われているのはこれだから!
・フルカラーPCBAというのが出てきている
・ハッカーと画家 「本」
ハッカーになんでもやらせたらいいのに、というような内容の話のようです。