People design 万人のためのデザイン
people design 万人のためのデザイン
ユーザー中心設計に焦点をあてた、ビューティフルユーザーズ展という展示に関する本です。人間中心設計の歴史(黒電話の進化)や、色々な人に合わせてインターフェースを改善する例など、実際に何をどうやって人間中心に設計するのかの例がたくさん見れます。アラジンの魔法のランプを人中心に設計するとどうなるか、とかは若干笑えたりもするのですが、考え方として新鮮でした。
第三章からは、ハンドル、モビリティ、インターフェースに特徴のある先進的なプロダクトの製作の過程が紹介されていて、このあたりの章が興味深いところでした。
製品アイディアの着想からラフスケッチ、何種類ものプロトタイプ、製品化された商品が紹介されていて、色々な製品の開発過程が少しずつですが垣間見えます。中には、OXOのグットグリップスのシリーズなどの知っている製品があり、髭剃り、スプーンなどの試作過程、最近のNestなんかの事例も紹介されていて、とても参考になりました。
スプーンなんかは厚紙を使って試作していたり、色々な素材でサンプルとずらーっと並べていたり、色々な持ち手の形状を並べて試していたり、さすが一線の人たちの取り組みだなぁ、と感心しました。
役に立ちそうなリンクがあったので、メモっておきます。
・オープンストラクチャー - オープソースの組み合わせ部品 -
http://beta.openstructures.net/
・ザ ナウンプロジェクト - 著作権フリーのアイコン集 -