t-yosh’s blog

元ソフトウェアエンジニアが、モノづくりについて学んでいるブログです。モノづくりに必要なハードウェア・ソフトウェア・デザインのことを書いています。

カデーニャ

カデーニャ ハードウェアスタートアップ Cerevoのオウンドメディアだそうです。Cerevoさんのブログは前から参考にさせていただいていましたが、オウンドメディアができましたね。 早速チェックしましたが、Moff代表の方の高萩さんのコメントに面白いのがありました。
https://kadenya.news/archives/312 

 

高萩:今でも忘れない体験があるんですが。ドイツ人との戦略会議の時、僕は他社の車とメルセデスベンツのスペック比較をやったことがあるんです。でも、結果があまりよくなくて。そして価格が高い。「これはどうなんだ」とドイツ人に僕が問うたら、凄い勢いで怒られまして(笑)。「モノづくりを何も分かっていない」と。例えば、「安全性」の話になった時、僕はエアバッグの数を数えちゃったんですが、「エアバッグの数だけを見ていても安全性は分からない」というのが彼らの考え方で、面白いなと思いました。「車の安全性の鍵は、ドライバーが危険をいかに早く感知できるかにある」と彼らは考えていて、、そのためにシャーシ設計から考え直すこともあるし、危険感知に至るドライバーのストーリーをいかに意識して設計できるかが重要だと教えられたことがあります。だから今でも、スペック的な議論は好きじゃないのです(笑)。

 

スペックでなくて、目的やストーリーを考えて設計することが大事。日本だとスペック並べて比較すること多いと思うので、発想の転換ですね。逆にドイツのプロダクトデザインって、そう考えるんだ、と思いました。

 

高萩:製品が届かないというのは、プロジェクト主催者が踏むべき手順を間違えたから起きることですよね。量産設計の目処が立つ前から、Kickstarterでプロジェクトを進めてしまうとか。Indiegogoの「Hardware Handbook」に詳しく書いてありますから、その通りにやればいいかと(笑)。

 

Indiegogoの「Hardware Handbook」は気になったので、内容を後日確認したいと思います。

一章はすでに読みましたが、確かに安全に計画立てるのに必要な観点として色々学べそうです。