はじめの一歩を踏み出そう マイケル・E・ガーバー
前に読んだ「成功者の告白」が面白かったのですが、amazonで関連本で出てきて気になった本を読みました。
気になったフレーズをメモしておきます。
「自分の描く将来像から自分の現在の姿を決める」
IBMのトムワトソンの視点として紹介されてました。将来自分の会社をどのような姿にしたいのか、という目標から今するべきこと、あるべき姿を逆算する。という発想。
将来の姿をはっきりイメージすることで、やるべき事を決めていくということですね。直近で生じている事象から今やることを決めるのではない。
「事業のパッケージ化」
スモールビジネスを成長させるためには、事業をパッケージ化する。
この本では、ドーナツ屋さんを開業した方が、その事業を拡大させていこうとすることで理想とは裏腹に仕事に追われて辟易としているところから始まりますが、何故そういった状況に陥ってしまうのか、というところから、自分ができることを他の人ができるようになるように切り出していく必要性があるという話で進んでいきます。
事業というものとして成長させていくために事業のパッケージ化が必要であり、それは自分以外の人が勝手にやっていけるようにすることとあります。
「数値化する。」
事業を進める中で、あらゆる事象を数値化してとらえる習慣をつけること。日々の活動を数値として記録し、分析することを当たり前にやる必要がある。起っていることを客観的に分析できてこそ成長できる。
「必要最低限の労力で実現する。」
これは自分だけがやっていた作業をマニュアル化する話ですが、必要最低限の労力で行えるようにシステム化することが重要。
「現場レベルでの裁量の自由化を否定する。」
作業のマニュアル化とは、誰が作業しても同じ品質を持たせる必要あり、それは裁量が入らないようなものにすることで品質が安定するということ。
最近の自分の仕事でも、ものの用意や、システムを組み立てるために必要な作業をパッケージ化するところをやっていたので、心構えとして参考になるところがいくつかありました。単純に作業をパッケージ化するというところの前に、その作業の方針に一貫性があるか、企業の思いを伝えるのに必要なことなのか、といった点を前提にしてのパッケージ化だ、というところは参考になりました。