ナイロン樹脂にマット塗装
<ナイロン樹脂の塗装>
3Dプリントサービスを使うとナイロン樹脂の筐体を作成できますが、
ナイロン樹脂にマット塗装するとこんな感じになります。
写真だとちょっとテカってますが、実際は竹炭とかの雰囲気に似た感じです。
ナイロン樹脂は表面の磨きサービスもあるので、ツルツル面に塗装しても面白いです。
- 素のナイロン樹脂 -
- 塗装後 マットブラック (左) クリアブラック (右) -
クリア塗装だとプラスチックみたいなツルツル感が出てきますが、塗装する際の塗装ムラの制御が難しいので、私はあきらめました。
<塗装テクニックメモ>
友人に聞いたスプレー塗装の際のチェックポイントのメモです。
・スプレーを離して局所的に塗らない。
・塗りはじめ 塗り終わりはワークの外から始める
・曲線的に塗るのは難しいから一直線に動かす
・薄く塗り重ねるほうがきれいに仕上がる。
・マスクは必須
乾かし気味に作業したほうが仕上がりが良いらしく、塗る側を温めるとかも場合によってはするようです。
下地を拾わないような前処理などもあるらしいのですが、私はプライマー程度しかやったことがないです。
< 塗装ハンガー>
工場などで大量に塗る際にはハンガーに下げて作業するようなことがあります。
百円均一のハンガーとクリップで作成したハンガーです。以外と役に立ちました。
< おまけ >
上の写真で使ったスプレーです。 (左 マット 右 クリア)
大事なマスク
3Mの塗装作業用の防毒マスク。これしているとシンナー臭も何も感じないので安心です。みためすごいですが。。。。
面白い人みつけた - AVIATOL 篠原さん-
3月入ってから面白い魅力的な人と出会っています。
AVIATOLの篠原さんは、ロケット型ランプ [ The GAZE ]を作られている方で、前職で機械系のお仕事をしていただけあって、レーザーカッターで作成されたウォールナット部品の仕上げ感や構造がすごいカッコいいのです。
MakeNetworkPartyでお話をする機会があったのですが、ロケット型ランプの製作のその先にロケットや空を題材にした教育という目標があるということでした。「作りたいものからそれに必要な学問を覚えていく」ということが大事だとおっしゃっていて、私も学生時代、もっと早く気づけば楽しく勉強できていただろう、と思うことがあったりして共感しました。
プラモデルとか遊びと思われているところを頑張っていくと、学問で教えていることと深く結びついているんだよ、というようなことは、若い子にはできるだけ早く気づかせてあげたいですよね。
とても夢のある方でお話聞いていてワクワクしてました。
といっても、ここまで来るまでに時間もかかったし、苦労もたくさんあったし、これからも色々あるということで、裏の面もお話聞いて、やっぱり誰しも粛々とコツコツやっているんだなと再確認して自分への励みにもなりました。
MakeNetworkPartyの二次会ではお酒強くないのにハードカクテルを頼んで、「嘘やろ!」と思うくらい、いい感じになるのが早くて面白い篠原さんなのでした。ほぼチェーサーを飲みながら、あんなに楽しい人は始めてです。笑。大事にThe GAZEを抱えての移動も印象的でした。
また飲んでいる姿を拝見するのを楽しみにしています( ´∀` )v
MakeNetworkParty 2018 春に参加してきました
MakeNetworkParty 2018 春に参加してきました。
MakeNetworkPartyは、四半期に一度、IID世田谷ものづくり学校で開催している、ものづくり交流会です。
今回はテーマがものを売るということで、売ることのノウハウを共有しよう、ということでした。
ものづくりが好きで素敵なものを作っている人は、面白いものを作ってもそれを売るというところはなかなかわからないところが多いようで、そういった悩みをみんなで相談しよう、という雰囲気で開催された回でした。
Make Network Party 2018春 〜ものを「売る」ノウハウを共有しよう〜 | ものづくり関係者交流の場 メイクネットワークパーティ
今回はイベントのお手伝い、3分プレゼン、展示で参加しました。
<プレゼン>
頼まれて何を話すか少し悩みましたが、今回初めてだったので、自分の紹介と会社のコンセプト、それにものづくりと会社の関わりについて紹介しました。
ハードウェアの開発のスピードが劇的に早くなっているので、プロトタイプを早く作って試して改善のサイクルを早めて価値創造に集中しよう!というような話をしました。
<展示>
会社の空席サービスの展示と、センサーのプロトタイプの展示、それに最近自分がいじっているモジュール(M5StackとかESP32, AtTiny)とか、Elecrowの基板を展示して、こんな風に開発しています、というところを紹介していました。
空席サービスに注目してくれる人と、回路や基板の開発について興味を示す人と半分くらいの割合でしたね。
今回は、その道の先輩とも話ができて、今はタダで試せるツールが沢山あっていいなぁ、とか、昔の開発ではシステム上に同じチップを二重においておき、ハングした時にチップに高電圧をかけてリセットしたのち、生きているチップから死んだチップにプログラム自体を流し込んで復旧させていた、とか、面白い話が聞けました。
<参加者との交流>
やっぱりMakeNetworkPartyのいいところは、交流ですね。今回も色々な人とお話できたし、これからお付き合いできる人もできて、とても良かったです。
スタッフの仲間は、ハンズでご祝儀袋を売ることになったようで、そこの話を聞けたのは参考になりました。ものを作って売るようになると、当然のことながら、広報、流通、販売と色々考えることがあって、その都度苦労してますよね。枚数作るのに苦労したり、赤字にならないように原価と価格と品質をどうバランスするか、宣伝はどこでするか、どこで売るのか。とか悩むことに尽きないようですね。でもハンズで売れるもの作れるってすごいですよね。
同世代でモノづくり頑張っている人と出会ったんですが、二次会行ったときに先週の高須さんのイベントで隣に座っていた人ってわかって、「おおお!確かにチェックの人いました!!」となって、面白い出会いでした。TechShopによく行くみたいで、気になっている施設だったので今度ご一緒させてもらおうと(勝手に!?)思っています。
徳吉さん
徳吉工業さんはバリ取り研磨の会社さんなのですが、以前、問い合わせでナイロン樹脂のサンプルを送っていただいたのを覚えてくださっていたようで、挨拶してくれました。問い合わせとサンプル見ただけで終わってしまっていたので申し訳なかったのですが、会社の内容とか取り組みを紹介させていただきました。
最近、研磨の定額BOXオーダーというのを始めたようですので、研磨に興味がある方は試してみたらいかがでしょうか。ナイロンも金属もほんとに綺麗にツルツルになってきますよ。
という感じで、やはり交流会としての価値が高いと感じた今回のメークネットワークパーティでした。
I2C通信 デバッグ - M5Stack - 20180411解決
M5StackにADS1015(https://www.switch-science.com/catalog/1136/)をつなげて交流電流を測定しているのですが、どうも一定の確率でI2C通信が途絶えてデータが取れなくなる状態に陥ります。
使用しているライブラリはここのものです。
(https://github.com/adafruit/Adafruit_ADS1X15)
プログラムからの再起動で復旧できたり、できなかったりと、不安定な動作をしていましたので、I2C通信ラインのデバッグをしていました。
結果的には読み込み命令の頻度が高すぎたことで問題が起きているようで、読み込み命令の後にdelayを入れることで様子を見ています。
以下、確認作業の履歴です。
I2Cを使う上での基本的な確認事項は以下です。
(1) プルアップ抵抗の確認
(2) 波形がなまっていないかの確認
(3) I2C 制御の理解
(1)プルアップ抵抗の確認
ADS1015の回路図を見ると10Kが入っています。
(2)波形がなまっていないかの確認
波形自体は概ね良いかと思います。
(3)I2C 制御の理解
基本的なi2cの動作は以下がわかりやすかったです。
基本の動作は上図の流れです。
ポイントは、スタートビット、ストップビットの判定がSCLがHの時に行われ、データはSCLがLの時に判定されるというところでしょうか。
最初の状態
SCLがH、SDAがH
スタートコンディション・ストップコンディション
通信の開始と停止のための信号
SCLがHの時に判断する。
SCLがHの時、SDAが H → L : スタートコンディション
SCLがHの時、SDAが L → H : ストップコンディション
データ
スタートコンディションを認識すると、そのあとはSCLのLのタイミングでSDAをデータとして受信する。
<データビットのW/R> LがWrite、HがRead
<ACKビット> LがACK、HがNOACK
波形で見てみるとこんか感じです。
ACKの後に、一瞬Highが出ているのが気になりますが、エラーにはなっていないようです。
今回のデータ読み込み時の動作を確認します。
ー エラー時の状態 -
エラー時の状態を観察します。エラーが起こった時は、SCLのクロックが出たまま、SDAがHighになっています。
エラー発生前の状況
以下は、オシロでSDAがHの時間が10ms持続条件でトリガーをとりました。
状況としては、STOPコンディションを取りそびれて、データ送信モードが続いている状態に見えます。
ソフトリセットで再起動したあとの、エラー状態から復旧する時の波形が取れました。
ストップビットで復旧しているようです。
ソフトウェアでエラー検知時に再起動するのではなく、以下のコマンドを送ってみました。
<STOPビットを送ってみる>
Wire.endTransmission();
<W00を書き込んでみる>
delay(100);
Wire.beginTransmission(0x00);
#if ARDUINO >= 100
Wire.write((uint8_t)0x00);
#else
Wire.send(x);
#endif
Wire.endTransmission();
delay(100);
SDAにデータ信号は出力されませんでした。......................... orz
ここまで見たところで、動いている時の波形を見ていると、ずっと読み込みしていることに気づきました。そこで、連続読み込みせずに、delay(10)をいれたところ、エラー状態にならなくなりました。
あまりすっきりする感じではありませんが、ひとまずは安定して動いていそうなので、しばらく連続運転させて様子を見ることにします。
<20180411追記>
問題解決しました。原因はESP32のソフトウェアにあったようです。Espressifのコミュニティサイトで検索していたところ、解決情報が上がっていました。
この人も色々波形を見たりしていたのですが、最後に「俺の試してよ」というコメント。
で、どうなったかというと
魔法みたいにうごいたよ!! It works like a charm!!
彼のソースコードは以下においてありました。必要なファイルだけ入れ替えれて、再ビルドするだけでよいです。
実際に私の環境でもI2Cの問題起こらなくなりました。30分に一回エラー出ていたのですが、1日中動かしていても問題なくなりました。
まさに魔法!!
☆パッチの内容まで確認できていませんので、参考になさる方は自己責任で確認してご利用ください。
参考
esp32 ハードウィア仕様書
https://www.espressif.com/sites/default/files/documentation/esp32_technical_reference_manual_en.pdf
面白い人みつけた Watako-Lab さん ドロイド君Ver.2
Watako-Lab さん (http://watako-lab.com/)
電子工作した作品を公開しているサイトです。
↓ ドロイド君のこの動画がすごい楽しいです。
ドロイド君は確かにかわいい。でも、ここまで作っちゃうの凄いですね。
ロボット声が茶目っ気があって、ドロイド君に合っていますよね。間違えても許せる感じが絶妙です。
星がまたたく、ボトルライトもLEDの扱い方の説明がほんとに丁寧でわかりやすいです。
システムの説明も載せてくれているので、いろいろ参考になります。
Fusion360 で中間フォーマット出力する方法
他の会社の方や、取引先の金型屋さんとのデータのやり取りがある場合は、[ .STEP ] [.iges] といった中間ファイルでやり取りするのが一般的なようです。
Fusiono 360で出力できるフォーマットは以下なので問題ないですね。
- IGES ファイル (.igs .iges)
- SAT ファイル (.sat)
- SMT ファイル (.smt)
- STEP ファイル (.stp .step)
- アーカイブファイル (.f3d)
- STL ファイル (.stl)
Fusion360の入出力フォーマットの詳細は以下
http://fusion360.blog.jp/blog/20151106/1044404791
出力方法
igesなどに出力する際はfusion360のマイページ上で操作します。
Fusion360のアプリケーションから、A360を開いて、
infoからフォーマットを選ぶと変換が走ります。
メールアドレスにリンクが届くので、それを開くと指定したフォーマットでのファイルがダウンロードできました。
***.iges といったファイルが取得できます。
ボディで表示されているパーツがデータ出力の対象になるようですね。
メイカースペース(Tech Shop)の魔法
Tech Shop Tokyo のイベントに参加してきました。
思ったよりは企業とかビジネスな感じの人が多かったです。高須さん、初めてお会いしましたが、すごいフランクな方でメーカーズマインドにあふれる人でいい感じの人でした。どうせなら作っているもの見せたかったです。
イベントは、高須さんの今の時代のものづくりについての話と、藤岡さんによる深圳の今と深圳を活用するメリットや注意などの話で、そのあとディスカッション、質疑応答という感じです。
高須さんはメーカーズやハードウェア関連のトピックを色々ちりばめて話してくれていたのですが、面白かったのが以下の話です。
・台湾のお茶さんの取り組み
台湾のお茶屋さんの三代目がお茶をおいしく飲むための機器を製作して、アメリカのお茶に対する見方を変えようと頑張っている。HAXでやっている取り組みのようです。
https://www.kickstarter.com/projects/teamosa/teamosa-your-personal-tea-brewing-master?lang=ja
シンガポールの大臣がメーカーズ推進で、ラズパイ最高、Arduino、自分でも作れるの凄いよね、といってモノづくりを推進しているそうです。
・日本の同人ハードウェア市場は伸びている
東京のメーカーフェアは抽選だが、世界にそんなメーカーフェアはないそうです。
藤岡さんの話
・ゲートウェイを1000台作るとき、シンセンであれば500万くらいで作れる。
・抵抗、コンデンサのばらつきが大きい
・1000個作って、1割ぐらいはすてている。
・金型は知らないうちにパブリックなものになってしまう。
・塗装は日によってばらつきが出てしまう。黒は良いが、白なんかは青みがかったり、色を合わせるのは難しい。
・深圳は何でも部品は売っているが、プロトタイプをする上では部品の品質が担保されていない面があるので、むしろプロトタイプは日本などのほうが向いている。
ディスカッション
・何でも自分でやろうとしないで、中国とやる場合に仲介してくれるサービスや業者の人がいるので、利用したほうがよい。
・いきなり深圳でものづくりできないので、まずは日本でモノづくりしてから挑戦したほうがよい。
・作ろうと思えば作れる時代なので、300台くらいまでは自分で作ったほうがよい。自分でやれる範囲でやるほうがリスクも少ない。
・リスクを減らすには、中国人の友達を作ること。
全体として、深圳や中国と付き合いする前の心構えとして考えておくことについて、再度確認させてもらう機会になりました。
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おまけで気になった話
・マレーシアのサイクロン社のモータドライバは安価で性能もよし。
なんといっても、ロボットレストランで使われているのはこれだから!
・フルカラーPCBAというのが出てきている
・ハッカーと画家 「本」
ハッカーになんでもやらせたらいいのに、というような内容の話のようです。